
家具を選ぶ時に重視する点は人によって様々ですが、職人目線で考えると「使い勝手の良さ」は非常に大切なポイントです。
家具とは、言ってみれば大きな道具。どんなに色やデザインが好みでも、使い勝手が悪ければ、サイズの大きい鑑賞物になってしまうからです。
家具職人が考える、使い勝手の良い家具を選ぶために気をつけるべきポイントを、以下にピックアップして紹介します。
【内容まとめ】
- 縦と横、奥行きと高さ
- メンテナンスのしやすさ
- デザインも大切だが部屋のインテリアとの相性が最重要
サイズが合っているか?
縦と横、奥行きと高さ
これらは最初にチェックするべきポイントです。
持ち家などに住んでおり将来的に引っ越さないのであれば、現在の部屋にマッチしたもので問題ありません。
賃貸で暮らしており引っ越しの可能性があるのなら、少し注意が必要です。
現在の部屋に合っていることはもちろんですが、あまり特殊なサイズの家具を選ぶと次の部屋で使えないことがあります。環境が変わっても長く愛用するために、サイズは丁寧に確認しておきましょう。
また、将来的にサイズを変更することが既に分かっている場合は、カスタム可能な家具を選ぶのもおすすめです。
自分でメンテナンスができるか?
家具をベストな状態で使い続けるためには、ある程度のお手入れが重要になります。
修繕や再塗装といった大きなメンテナンスは職人が行いますが、日頃のお手入れを行うのは自分です。お手入れが難しい家具の購入はあまりお勧めしません。
例えば、クロスを敷く手間を惜しむならば、食器などを置いた際に音が出るうえ、傷や破損の危険があるガラス製の天板や棚は避けるべきです。クロスのチョイスを楽しめるのであれば問題ありません。
また、安い板材は傷がついた時のメンテナンスが難しい素材です。
良い木材は表面をやすりなどで削ってオイルを馴染ませれば綺麗になりますが、安い板材はそうはいきません。
ナチュラルカラー以外の色で塗装されている場合は、やすりでのメンテナンス自体が難しいでしょう。
毛足の長い敷物や革製ソファーにも、注意が必要です。どちらも汚れがたまりやすいので、定期的に丁寧な掃除を行う必要があります。
そういった掃除を億劫に感じるのであれば、違う素材の方があなたにとっては使い勝手が良いのです。
自分の部屋や暮らし方にマッチしているか?
店頭で見かけた奇抜なデザインやカラーの家具を魅力的に感じる時もありますが、いざ自分の部屋に置いてみたら他の家具と相性が悪いということは良くあります。
実際に購入する前に、自分の部屋や暮らし方に合っているか考えてみましょう。
先ほど紹介したサイズやお手入れといったポイントと重なる部分がありますが、
「生活動線の邪魔になる」
「外観は好みだが使いにくい」
「くつろぐ時に使う家具なのに、デザインが尖っていてリラックスできない」
「他の家具と合わない」
「思った以上に汚れやすい、使う際の音が気になる」
といった不満は、自分の生活に家具がマッチするか考えてから購入すれば回避できるものです。
家具は、生活の中で毎日使う道具です。道具は、使い勝手が良くなければ意味がありません。
職人は基本的に使い勝手が良いように考えて家具を作っていますが、併せて自身の暮らしとの相性を考えることでミスマッチを防ぐことができます。
暮らしの中で悪目立ちするような家具ではなく、自然と溶け込むような家具を選びましょう。
職人がおすすめする使い勝手の良いメーベルトーコーの家具
無垢材の素材感を楽しみながら座る。無垢材を使用したソファデザインとしてはやや控えめな印象のMT-01。
しかしながら正面と背面の印象ががらりと変わる意外性が楽しめるソファです
オーク(ナラ)とウォールナットをふんだんに使用したMT-01 SOFAは、正面からはとてもシンプルに見えますが、バックは大きな天然木突板を使用したパネルを用いることで、その存在感を主張するデザインになっています。
MT-01 SOFAは座面、背もたれのクッションにはハンガリー産マザーグースフェザーを使用し、包み込むような座り心地をお楽しみいただけます。
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