背筋を伸ばすチェロ椅子をご紹介!驚きの設計で音楽家の注目を集める「half chair」シリーズ。

2021.05.18 チェア

「チェリスト専用の椅子はとくにない」などと言われていますが、家具デザイナーのチョン・ウジン氏がデザインした「half chair」シリーズは、チェロ演奏者の座り方や姿勢をヒントに設計された椅子です。

チェロを弾くときはどんな椅子が適しているのか?自分にあった椅子を見つけるにはどうしたら良いのか?という疑問をお持ちの方も多いと思います。

そこで今回は、そのようなチェリストが快適に演奏するための椅子に関するお悩みを、音楽家たちの評価を得るチェアを製作した北海道旭川の家具メーカーが、ユーザーの皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

そして、ページ最後にはチェリストに最適な「half chair」シリーズのご紹介をいたします。

そもそも専用の椅子がないチェリストはどうしているの?

チェロ専用の椅子はほとんど出回っていないため先人のチェロ演者たちは、自身の体にフィットするよう自ら工夫して演奏している方がほとんどです。

①ピアノ椅子を代用

多くのチェロ演者は、ピアノ椅子を代用し演奏しているようです。 しかしそれでも座高が高く設定されているため、椅子の足を切ってチェロ専用にする方もいます。

②クッションで調整

コンサート会場や音楽教室での演奏では、場所により弾きにくい椅子が用意されているケースがあるため持ち運びやすいクッションを持参する方もいるようです。

③自身に合う椅子を特注

チェリストにとって、椅子は演奏に大きく影響するためマイチェアを作る方も少なくありません。なかなかピッタリの椅子が見つからない方は、思い切って作ってみるのも良いかもしれませんね!

 しかしながら、特注品をオーダーする費用は高く、初心者の方には手が出しづらいかと思います。ではベストな椅子を見つけるにはどうしたら良いのか、椅子選びのポイントを見ていきましょう。

チェロ弾きにベストな椅子の選び方5つポイント

チェロ演者が椅子を選ぶときに意識するべきポイントは以下の5つです。

①椅子の高さ

座ったときの膝の角度が90度か、やや広くなる高さが基本だと言われています。ヒールを履いて演奏する方はその分の高さをプラスして選ぶと良いです。

②座面の硬さ

クッション性の強いものは不安定なため、体に無駄な力みが生じてしまい音が響きません。そのためやや硬いものを選びましょう。

③角度

椅子の角度は、平らか、前に傾いた椅子が良いです。チェロ演者は、背筋を伸ばして演奏するため、座面が後ろに傾いている椅子は避けましょう。

④安定感

大きなチェロを支えながら演奏できる安定感が必要です。また上下左右の動きや激しい曲調の演奏にも耐えられるように強度をチェックすると良いでしょう。

⑤デザイン性

舞台に立つ方にとってデザイン性は重要な要素です。 自宅での練習用でもデザイン性が良ければインテリアとしても使えるので良いですよ!

背筋を伸ばして背骨を支えるチェロ椅子「half chair」シリーズ

座り心地に違和感がなく、気持ちよく演奏できた。演奏中の姿勢は前方に座るので、椅子の座面が半分で合理的だった。足を開いても横(縁)が気にならない。休んでいる時は背もたれを利用できるのも良い。普通の椅子ではこうはいかない。

(北海道・男性・チェリスト)
写真は感想をいただいた男性。この方は、half chairにさらに浅く腰掛けて演奏しています。「足が自由に動くからこっちのほうが好み」とのこと。このように、スタイルに合わせて座り方を調整することも可能です。

「half chair」シリーズの第1作品となる「Op.1」は、デザイナーのチョン・ウジン氏が「国際家具デザインコンペティション旭川」(IFDA)で名誉あるゴールドリーフ賞を受賞し、その後、WOWが製品化。2013年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

コンセプトは、座る人の背筋を真っすぐに保ちながら背骨を支える椅子。チェロ、バイオリン、フルート、ギターなどの楽器奏者に適しています。座面を1/2にするという大胆な発想でオリジナリティあふれるデザインとなりました。

「Op.2」は、座面のファブリック、サイズ、高さなど、前作「Op.1」とはまた一味違った使い心地となっています。素材は北海道産タモ材のEZOASH(エゾアッシュ)、オーク、ウォールナットからお選びいただけます。いずれも樹齢100年を超える天然木を使用しています。

素材やファブリックのタイプにもよりますが、チェアの総重量は約2~3kg。持ち運びやすい軽さで、移動もらくらく。幅500mm、奥行352mm、高さ698mmのスリムコンパクトな設計ですから、ひとりで車に積み込み、演奏会場にチェアを持っていくことも十分に可能です。

「使いたい」をつくりたい。限りある木を、価値ある木に。

WOWは、限りある木材を使い、家具による快適な暮らしの実現を目指しています。良質な天然木に恵まれる北海道旭川の土地で、1972年に創業。北海道の木を多くの人の暮らしに結びつける家具づくりを続けてまいりました。

社名「WOW」には、「感嘆の言葉=Wow」と、「価値ある木=Worthy Wood」という2つの意味を込めています。

良質で存在感のある木にいのちを吹き込み、暮らしを快適にする機能美を持つ家具。私たち日本人の生活空間に自然に溶け込み、部屋の居心地をより良くしてくれます。

WOWは幅・奥行き・脚の長さ・引き出しの数を変更するイージーカスタムや、お客様のご要望を形にして提案するカスタムオーダーを得意としています。全国からの問い合わせ・配送も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

対象の製品であれば、お好みの高さに椅子やテーブルの脚をカットすることができます。「あともうちょっと低ければ……」という、その“あともうちょっと”にしっかりお応えします。

「使いたい」をつくりたい。限りある木を、価値ある木に。

脚カットで高さ調整できる製品

脚カットで高さ調整できる製品
右から「half chair」「MARCH TABLE」「スツール系全般」。

脚カットで高さ調整できる製品
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